2017/05/15 17:05

 

「美味しいコーヒーを飲むことで、社会にアクションができるんだ!!」

この『エシカル』というキーワード、最近よく耳にするようになりましたね。

 私たちは、『エシカル』という言葉、『責任』であると認識しております。コーヒー豆の出自を明確にし、そこ関わる人、起こっている出来事を私たちは『責任』をもって確認する。私たちは、コーヒーを通じて、生産者と、消費者である皆さまと結ぶ大切な『責任』を担っていると、実感しております。

 社会、人権、貧困など難しい事を言うつもりはありません。毎日の生活の中で行動、選択するうえで、加味してみませんか!?

 難しい事はありません。『エシカル』な商品を購入・使用する事で、地球・社会に優しいアクションができます。

(「グァテマラ・レタナ農園」コーヒー豆の苗木を育てる)

  21世紀の初め、世界でのコーヒー豆の貿易額は年間800億ドルを超えて、コーヒーは一次産品としては、石油に次ぐ巨大市場を形成しています。

この嗜好品の飲料の貿易額が、人が生きるために欠かせないコメ、小麦、砂糖といった主要農作物より上まっています。

 さらに輸出するのは途上国で、輸入するのは先進国であり、生産国ではほとんど消費されません。このコーヒーの生産国と、消費国については別の機会に話したいと思っていますが、このコーヒーは本当に手のかかる作物なんです。

 コーヒーの木はアカネ科の多年生常緑樹木で、意外にも高温多湿を嫌います。そのため、日射量の多い地域では、直射日光から保護するためにシェードツリー(日蔭用の木)が必要となります。

コーヒーの木はクチナシの花を思わせる白くて小さな花が咲きます。自家受粉をしてから半年以上かけて次第に果実が膨らんでいき、緑色から鮮やかな赤色へと変色すると、果実は積み頃になります。食べるとちょっぴり甘くて、酸味があり、サクランボに似ているので『チェリー(スペイン語ではセレサ)』と呼ばれています。

 

 

(「グァテマラ・レタナ農園」コーヒーの花)

  未成熟な果実や、過熟の果実が、収穫時に混入すると、味や香りが損なわれるので、人の手で収穫(ハンドピック)します。

 この収穫の作業は、短期間に完熟で良質のチェリーを収穫しなければならず、多数の季節労働者(普段は失業状態にある人も多い)が、職を求めて農園間を移動したりします。

 さらに、腐敗する前に、臭気に敏感な生のチェリーをできるだけ早く果皮や果肉を取り除き、そして銀皮を脱穀して、ようやく商品となります。また、この精製過程も、収穫過程同様、品質を大きく左右するので、生産者は細心の注意を払わなければなりません。

(「ブラジル・モンテアレグレ農園」のナチュラル製法の過程) 

 この精製過程とは、チェリーに含まれる余分な水分を乾燥させたり、水槽タンクで発酵させて、中の種子を取り出す過程の事を言います。

 【クレモナ】のコーヒーは人の手と眼によって『手摘み』で収穫した豆のみを、採用しております。この収穫には経験豊かな労働力が必要ですが、それなりに高値で取引されます。

 また、枝や葉が必要以上に痛まないのでコーヒーの木の健康状態や、農園環境の継続性にも配慮した収穫方法です。

 

『エシカル』新しい権利です。

 【クレモナ】のコーヒーにはストーリーがあります。支援だけの目的でコーヒーを飲んで頂きたいのではなく、ホントに美味しくて、皆に優しいコーヒーです。

しかも、遠く離れた生産者の気持ちが伝わる、素敵なコーヒーです。

 『エシカル』な商品を選ぶことは義務ではありません。倫理的なチョイスをすることができる人生は、この世界に生きる一人ひとりの『権利』なんです。

 みんなのしあわせを考えた、美味しいコーヒーを是非味わってみてください。

 

  

まずは『花のブレンド』をお試しください。

 【クレモナ】の『花のブレンド』は、当店の顔です。

 グァテマラ・レタナ農園、エチオピア・モカ・イルガチェフエG1、ブラジル・モンテアレグレ農園の3種類をブレンドしております。

 「コーヒーの酸味が嫌い」と言われる方がよくおられますが、たいがいの「悪い」酸味の原因は、①豆が古い ②焙煎がその豆に合っていない(浅すぎる・深すぎる) ③焼きムラがある、の3つが挙げられます。

 【クレモナ】のコーヒーは当店に来た生豆の段階から、焙煎、お客さまのお手元にお届けするまで徹底して管理されています。

 お客さまのお手元に届いたときが「飲みごろ」の始まりになるように配慮しております。

 この『花のブレンド』はコーヒーのもつ「美味しい」酸味、たとえば新鮮なりんごをかじったときに感じられるような甘みを含んだ爽やかな酸味をお楽しみ頂けます。

 各豆を中深煎りで統一しておりますので、味にムラやえぐみがなく、苦味も少なく仕上がっております。また、モカ・ブラジルの各豆のそれぞれのもつ香りがうまく合わさり、香り高いコーヒーになりました。

 

ぜひ一度【クレモナ】のコーヒーをお試しください。

 

【ルークカフェ・ローストラボ・クレモナ】コーヒー主任焙煎士

【池田クレモナ・モダンタンゴ五重奏団】バンドマスター

ぴかりん