2017/05/24 22:02

『1杯のコーヒーには40年の思い出がある』 トルコのことわざ:ちょっとした親切もずっと忘れないとの意味

 

 

 最近、「コーヒー専門店なのにエシカルですか!?」よくお客さまにきかれます。今昔にかかわらず、商人にとって何よりも大切なものは信用です。

その信用のもととなるものが【エシカル】なんです。

 近江商人、外村与左衛門家の「心得書」でも、信用は人の道であり、若い時に早くこのことをわきまえた者が、人の道にかなって立身できると説いています。

 

今回は「グァテマラ」について。

中央アメリカに『グァテマラ』という国があります。マヤ文明の発祥の地として有名で、歴史もある国です。この国のコーヒー農園の特徴は、ドイツ系の移民が、コーヒー産業に関わってきたことです。このドイツ系移民はドイツ帝国における宰相ビスマルクの帝国主義から逃れてきた人びとです。

国家は、移民の圧力によって先住民をコーヒー農園で働かせる法整備(マンダミエント法)を徹底することで、強制労働を可能にしたため、彼らは自らの意思とは関係なく、劣悪な環境での長時間労働に従事しなくてはならなくなりました。

歴史的にみると、国家の暴力によって先住民が被ってきた犠牲は甚大で、想像を絶します。

また、グァテマラは世界の最貧国のひとつで、生活水準は最悪、さらに格差問題が深刻な影響をもたらしています。

現在でも国民の半数が1日2アメリカドル以下で生活をしています。

一般的にグァテマラのコーヒー農家は貧困層が多く、肥料や、農薬を購入できないこともあり、コーヒーの病気被害は先進国のそれに比べてはるかに多く、深刻です。

そんなグァテマラの国内情勢により、コーヒー農園もしっかりとした農園がほとんどありません。

 

 (マリンバという打楽器(大きな木琴)もグァテマラで発展した楽器。伝統的なグァテマラの音楽ではマリンバが使用される。)

国名のままに『グァテマラ』として親しまれている、品質の高い水洗式マイルド・コーヒーの多くは、皮肉なことに、自らの土地を奪われ、コーヒー農園で働く事を余儀なくされた先住民によって生産されたものが多いのです。それは、生活のために借金にまみれ、しばしば雇い主の虐待を受けるような厳しい労働条件のもと、彼らの流した汗や涙を吸った大地で生産された、まさに、先住民たちの『黒い血』だと言えるでしょう。

 

 【エシカル】を選ぶということは…

 今後、自分が何十年もこの世界で生きていくことを考えてみてください。

 特に『良いこと』をしているのではなく、消費活動の単なる軌道修正だと思ってみてください。

それは、地球のためでも、世界のためでもなく、他でもない大切な自分のためにする選択なんです。

 

コーヒーを飲む 『楽しさ』から『嬉しさ』へ

 当店のコーヒーには、この『嬉しさ』がいっぱい詰まっています。

 農園主の思いがいっぱい詰まった、特別なコーヒーを、ご用意いたしました。

 

『グァテマラ・レタナ農園』の魅力

レタナ農園のあるアンティグア地区は、3つの火山に囲まれた盆地です。火山灰質の豊かな土壌、山から吹き付ける冷涼な空気が生む昼夜の寒暖差は、コーヒー栽培にとって最高の条件となっています。

アンティグアは、グァテマラ最初のコーヒー産地であり、また最高級のコーヒー産地の代名詞とされています。

レタナ農園は元来、カトリックの修道士たちに運営されたサトウキビ農園でしたが、現在の農園主・コフィーニョ氏の試験的な農業作物の栽培によりコーヒーが選択され、今ではグァテマラのカップオブエクセレンス入賞常連農園となっています。

(コーヒーの苗木の手入れをするコフィーニョ氏。)

もともと栽培されていたサトウキビのせいか、このコーヒーはどこか黒糖のようなざらっとした甘みが感じられます。

中南米のコーヒーに関わらず酸みも少なく、しっかりとしたコクをお楽しみいただけます。

 ぜひ『グァテマラ』産のコーヒーは【クレモナ】でお選びください!

 

 

【ルークカフェ・ローストラボ・クレモナ】コーヒー主任焙煎士

【池田クレモナ・モダンタンゴ五重奏団】バンドマスター

ぴかりん

 

【クレモナ】HP:http://cremona-luke.com/

【ローストラボ・クレモナ】facebook:https://www.facebook.com/cremona.luke/

【池田クレモナ・モダンタンゴ五重奏団】facebook:https://www.facebook.com/cremona.quinteto/

 

      

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