2018/08/02 18:20

【ローストラボ・クレモナ】のエシカルって?

 自然環境に負荷をかけないオーガニック農法や天然、リサイクルな手法を使用し、弱い立場にある小規模生産者や手工業職人に正しい労働条件でお仕事をつくるのが、エシカルです。地域の伝統・技術を継承しながらクリエイトされる当店の自慢のコーヒーのことを,“エシカル・コーヒー”といいます。

 アフリカや中南米の途上国より、公正な取引で仕入れたコーヒー豆です。ヨーロッパや日本、そして皆さまの地元、池田市のコーヒーロースターが、途上国の魅力をコーヒーでつなぐエシカル・コーヒー。当店には世界中からの思いやりの品々が届いています。貧困・紛争・災害などで困っている世界の人びとの問題を他人事ではなく自分の事ととらえ、身近なコーヒーから、“美味しさ”で解決することを目指しています。


  エシカルとは倫理的な思いやり。私たちの幸せの裏側で、弱者への搾取や地球環境破壊などで、誰かや何かが犠牲になっているとしたら、本当の意味で幸せではありませんよね!?物事の背景や裏側に思いを巡らして、社会や環境に優しいか、関わる皆が喜んでいるのか、人も自然も、地球上すべての命がハッピーであるように、思いやる心がエシカルの“美意識”です。


 エシカルは自分優先ではなく、他人や自然やすべての命を思いやり、支え合い、つながっているという概念です。


 誰も犠牲にしない穏やかな地球のために、買うものを『選択』することで新しい未来が始まると信じて『ルーク・カフェ』は、活動しています。


皆さまにとってエシカルとは?


 エシカルは身近なお買い物で世界の問題とともに地域の問題、そして地球の問題も解決します。途上国や立場の弱い人に仕事を生み出し、森林伐採や農薬による土壌汚染などの環境破壊からも地球を守ります。国内でもグローバル社会となり激しい価格競争で、職人仕事は消え、小さな企業、商店も少なくなっています。自然の浄化作業を超えた廃棄物を流し続け、山や森、海や川、自然の循環を壊し、水・大地・空気が危なくなっています。世界に対しても地球に対してもフェアでありたい、本来は途上国に対しての貧困消滅・国際協力の意義である『フェアトレード』という言葉を、もう一度考えてみませんか?

 さらに、地球からいただいている恵みである、水・空気・土・光などに対しても、謙虚に正しく享受し、未来に美しい地球を残せるようにしませんか?



 私たちの暮らしは地球上で一つにつながっています。

 食べ物を口にするとき、洋服を着るとき、買い物をするとき、身の回りものがどこから来て、誰がつくったものなのか。

 買うものを「選ぶ」という一人ひとりの小さな行動から、始まる未来があると信じてください。

 もう一つの選択肢として【エシカル】があります。



「コロンビア・マヌエラ農園」を飲む。






南米からやってきました、有機JAS認定農園の豆です。

このコーヒーはジェットコースターのような迫力もありませんし、メリーゴーランドのようなスケール感もないのですが、飲み手を十分に楽しませてくれる変化にとんだ『小旅行』があります。

飲んでみてください。

そこは、パリの蚤の市が現れてきます!

最初に鼻につくのは、フルーツケーキ、熟したイチゴ、フランボワーズ。柑橘系のルビーグレープフルーツの甘酸っぱく爽やかな香り。そして、ずらりと並んだ古いおもちゃのようなにぎやかな複雑さ、まるで香りさえ漂ってくるような色とりどりのお花の絵皿。

 このコーヒーには、気取りがなくて楽しげで、それでいてどことなく気品が漂っています。

 まず飲んでみると、かすかなナツメグや熟したイチジク、粉コショウなどの成熟香が漂います。天の恵みを存分に受けた大地の力強さが永き眠りから目を覚まします。

 このコーヒーは例えるなら一枚の絵画、大地を讃えるかのごとくに、地を耕すような肉厚の筆跡でカンバスの絵の具を何層にも積み重ねて描かれたジャン・フランソワ・ミレーの代表作『晩鐘』。薄暮になった空に果てしなく響く“鐘の音”に、神様の声を感じ、静かに頭を垂れる農夫婦を描いたその絵は、大地の恵みに祝福された、この1杯のコーヒーに重なる名作です